魂のピアニスト:イングリッド・フジコ・ヘミング特集

「魂のピアニスト」と呼ばれ、愛され続けるイングリッド・フジコ・ヘミング。フジコ・ヘミングのピアノは、なぜ人々の心をとらえるのでしょうか。

こちらのページでは、そんなフジコ・ヘミングの半生をご紹介し、魂を揺さぶるその音色に込められた、秘密に迫ります。

母親のスパルタレッスンに耐えた幼少期

「母親のスパルタレッスンに耐えた幼少期」画像

スウェーデン人で画家の父、日本人でピアニストの母、そんな芸術一家に、フジコ・ヘミングは生まれました。6歳になると、フジコ・ヘミングは母の手ほどきでピアノのレッスンを始めます。2時間ほどのレッスンが日に何回も繰り返され、しかもそれは、大人同様の内容を持つ、厳しいスパルタ式のものでした。外で遊びたくても駄目、トイレに逃げ込んでも引っ張り出されて練習…。そして、母は決して、フジコ・ヘミングを褒めることはなかったといいます。

小学3年生の時、フジコ・ヘミングに一つの転機が訪れます。知り合いのヴァイオリン奏者の口利きで、ラジオの生放送で演奏するチャンスを得たのです。演奏したのはショパンの即興曲。後にヨーロッパで、「ショパンとリストを弾くために生まれてきたピアニスト」と称された、フジコ・ヘミングの記念すべき第一歩となったこの演奏は、大きな反響を呼びました。これが魂のピアニスト、フジコ・ヘミングのデビューの瞬間でした。

国籍を失い、どん底をさまよう日々

その後、世界的なピアニストのレオニード・クロイツァーに師事、東京藝術大学への進学、コンクールでの受賞など、順風満帆に進むかと思われたフジコ・ヘミングの人生ですが、次々と苦難に襲われることになります。

大学卒業後、ベルリンへの留学を熱望していたフジコ・ヘミングに、国籍を失うという過酷な現実が立ちはだかったのです。フジコ・ヘミングは父の祖国、スウェーデンの国籍を持っていましたが、生まれてから一度も訪れたことがなく、当時の規則で国籍が抹消されてしまったのです。ならば日本国籍をと、何度も役所に掛け合いましたが、それもかないませんでした。パスポートを取ることができないフジコ・ヘミングは、難民としてドイツに渡ることになります。そこではとても貧しい生活を強いられ、食べ物はジャガイモばかり、時には一週間砂糖水だけで過ごすこともあったのです。

「国籍を失い、どん底をさまよう日々」画像

聴力を失う悲劇……しかし、奇蹟は突然やってきた―

「聴力を失う悲劇……しかし、奇蹟は突然やってきた―」画像

35歳の時に、フジコ・ヘミングは世界に名をはせていた指揮者、レナード・バーンスタインに認められ、栄光を掴みかけたものの、リサイタルの直前に聴力を失うという、信じられない悲劇にも見舞われます。ほかにも、恋人の裏切り、母との確執、異国での孤独な生活……。チャンスを逃し、人生のどん底をさまよい続けたフジコ・ヘミング。しかしどんな時も、フジコ・ヘミングは、ピアノへの情熱だけは決して失うことはありませんでした。

そして、1999年2月、ついに奇蹟が起こります。NHKのドキュメンタリー番組、「フジコ〜あるピアニストの軌跡〜」で、その波瀾の半生と魂の演奏が取り上げられ、フジコ・ヘミングという名が一夜にして全国に知られるようになったのです。その後発売されたCDは、クラシックでは快挙ともいえるミリオンセラーとなり、ゴールドディスク大賞も受賞しました。その時、日本中をフジコワールドへと誘ったのが、リストの「ラ・カンパネラ」だったのです。

人生を奏でるピアノ、心を温かくする音色―

フジコ・ヘミングのソロ演奏は本当にドラマティックです。ショパン、リスト、ラヴェル、その音色はまるで、大作曲家たちの生涯を物語る詩人のよう。フジコ・ヘミング自身の人生にも重なって、魂に強く響いてきます。 作曲家たちがどんな思いで曲を書いたのか、フジコ・ヘミングは楽譜に書かれていないメッセージまで感じ取り、それをピアノで表現します。「誰が弾いても同じなら、私が弾く意味なんてない。だから私は私だけの音を大切にしているの」―そう語るフジコ・ヘミングの強い思いは、ソロ演奏はもちろん、壮大なオーケストラとの共演でもぶれることはありません。

「ぶっこわれそうなカンパネラがあったっていい。魂が燃え尽きるほどのノクターンがあったっていい。機械じゃないんだから」―まさに人生そのものがにじみ出るような、フジコ・ヘミングの魂の演奏。人が経験した喜び、悲しみ、出会いや別れ、失敗や絶望さえ、心に響く音楽の糧になる……。フジコ・ヘミングの演奏を聴けば、あなたもきっと、そうお感じになるでしょう。

「人生を奏でるピアノ、心を温かくする音色―」画像

フジコ・ヘミングの名演は、「フジコ・ヘミングの世界 CD全集」でお楽しみください。

いかがでしたでしょうか。一夜にしてスターになり、「栄光」を手にした彼女ですが、その芸術性はこれまでの「悲劇」の人生によって深められてきたものでした。 苦難の半生に裏打ちされたフジコ・ヘミングの音楽からは、生きることの意味が聴こえてくるようです。

フジコ・ヘミングの名演は、ぜひ「フジコ・ヘミングの世界 CD全集」でお楽しみください。 その音色は、きっとあなたの宝物になるでしょう。

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